2008年3月14日金曜日

Supernatural Fan Fiction "The Rain Song"  そのⅢ : GROWTH


JENSEN ACKLESのお誕生日企画としてスタートしたこのお話、半月かかって、やっと、最終章をアップすることができました。



















皆様すでにご存知の通り、SAMの初恋の相手の名前、サンディは、現在のJAREDのホントのガールフレンドの名前を拝借しました。そのイメージも、ホンモノのサンディを思い描いて書きましたが、このカップルは本当に可愛らしい…。最高にお似合いの二人です。だからぜひとも、SAMとサンディの恋、成就してほしいのですが…。 ここから先のことは、書いているmaxyにも、わかりません…。

そして今回も、キョウさん(KK journal)作の挿絵兄弟が、本当に魅力的!キョウさんが、二人の間に通い合う心とその絆を、見事に描き出してくださっているので、私が描きたかったのに書ききれなかった二人の関係を、よりリアルに感じ取っていただけると思います。

なお、今回はジェンセンのお誕生日企画の最終章なので、ジェンセンの名前も登場します。ちょっと、悪戯…(ごめんね、ジェンセン!)。お気に召せば、シアワセです。


なお、今回も、お話の中に登場する曲には、リンクを貼りました。良ければぜひ、聴いてみて下さい。
多分音楽が、やけくそになって踊るSAMの姿や困惑DEANの表情、私の力量では描ききれなかった二人を、より鮮明に浮かび上がらせてくれると思うのですが……。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


The Rain Song そのⅢ: GROWTH



DEANは、走った。

SAMが初めて好きになった女の子を、待たせたりしたらマズイ…。だって本来なら、今朝二人は、初めてのデートするはずだったのだから…。

微笑みを投げかけてくる魅力的な女の子達も、素晴らしい香りで誘うコーヒー・ベンダーも、今日のDEANを引き止めることはできなかった。朝の光はすでに柔らかな春の気配を含んでいるけれど、風にはまだ肌を刺す冷たさがある。なのにDEANは額に汗を滲ませて、ひたすら走り続けた。

約束の公園の入り口には、赤いバックパックを肩にかけた小柄な女の子が立っていた。冷たい風に、ブルーネットのロングヘアが揺れている。確かに、SAMの言った通りの女の子だ。

DEANは、すぐさまそのうしろ姿に呼びかけようとした。だが、息が切れて声が出ない。それに……ああ、彼女の名前がわからない…。急いで飛び出したせいで、SAMMYに聞くのを忘れちまった! なんてこった…! 

するとその時、まるで慌てるDEANに気がついたかのように、彼女がゆっくりと振り向いた。そして、「あっ」と、小さな声をあげた。 同時にDEANも、はしばみ色の大きな目をさらにまん丸に見開いた。

「…き、君……?…、この間……会ったよね……? え~と…サンディ、サンディ…だったよね、君の名前…?」

肩で息をしながらも、DEANはなんとか呼吸を整えて話しかけた。


初めて会ったあの時、彼女、SAMと一緒だったよな…。SAMが好きになったのは、この子だったのか…。

サンディはその頬をあの時以上に鮮やかなピンク色に染め、困惑しながらも、突然に現れたDEANから目を離すことができなかった。

…SAMが来るはずだったのに…。SAMが、お兄さんを連れて来てくれるはずだったのに…。なのにどうして、彼が一人で私の前に現れたの? SAMったら…。 もしかして、私の気持ちを彼に話しちゃったの…? ううん、まさかね…。でも、じゃあ、どうして……? 

「ごめんな。SAMを待ってたんだろ? じつは、あいつ……」

DEANは悪戯をごまかす子供のようにアタマを掻き、眉を片方だけ吊り上げてみせてから、戸惑ってフリーズしてしまったサンディに謝った。それから深呼吸をひとつすると、一気に喋り始めた。

「…SAMMYのヤツ、今朝になって熱だしたんだ。君にチョコレートクッキーを貰ったのが、嬉しすぎたらしい…。…あいつ、図体はデカイけど、まだガキ。しかも、堅物で大真面目だろ? ったく、だらしねえのなんのって……。あ、ごめん…。俺、君のボーイフレンドにケチつける気なんかないぜ。兄貴の俺が言うのもなんだが、アイツは本当にいい子だ。アタマいいし、気持ちがやさしい。それに、悔しいけど俺より少し脚が長いんだ…。ムカつくよな…。ま、ちょいと神経質ですぐにフテ腐るし、案外気が弱いんだけど、欠点といえばそれくらいかな…。君はホントに目が高いよ、SAMを選ぶなんて……」

サンディはますます困惑した。 一体、何て答えたらいいの? 私が選んだのは、その、いい子のSAMじゃなくて……。

「…アイツは絶対に君のことが好きだ。これを伝えたくて、俺、ここに来たんだ。SAMは、君を好きすぎてぶっ倒れた……」

サンディの困惑に気がつきつつも、その本当の理由を知らないDEANは、早口でまくしたてた。そして、一体何人の女の子のハートを瞬時にとろけさせたのか、彼自身さえも知らないあの罪作りな笑顔を見せて、さらにサンディに近寄った。

「…それじゃあSAMは、今日は来ないの…?」

DEANとの距離は、わずか50センチ…。やっとの思いで持ちこたえ、必死で口を開いたサンディは、喉の奥から少しかすれた声を絞り出して、そのあと目を伏せた。

「ああ。だから俺が来た。SAMのかわり。…ホント、ホントにゴメン…」

「……」

「でも、SAMは君のことが好きだ。絶対! 俺が保証する。だから、だから…、がっかりしないで…!」

「……」

「…あ、そうだ。俺、君を学校まで送っていくよ。SAMのかわり。俺じゃあ不足かもしれないけど、今日だけは我慢してくれよな。明日から必ず、SAMMYが来る…」

DEANは、サンディの目を覗き込んで微笑むと、大またで歩き出した。サンディは、一瞬躊躇した。けれど、振り返って促すように見つめるDEANの瞳にひきつけられて、一緒に歩みだした。

私、確かに、SAMが来なかったことにがっかりしている。けれどもその理由は、あなたが思っているようなことじゃない…。
サンディは、心の中の声にならない声で、本当の気持を叫んだ。 SAMのことは、大好き。でも、それは、あなたへの思いとは違うものなの。彼には何でも正直に話せるし、学校ではほとんどいつでも一緒。まるで、兄妹みたい。でもね、それ以上じゃないの…。思いを馳せただけで胸が震える、このどうしようもない感覚は、あなたにしか感じない…。


いつもの、通いなれた道。けれども今日は、特別な道…。本当は、明日も明後日もそのあともずっと、この道をこうして二人で歩きたい…。 サンディは黙ってDEANに寄り添い、歩いた。

顔には出さずにいたが、本当はDEANも不安になっていた。
サンディは、ほとんど口をきいてくれない。時折微笑んでくれるのだけれど、どこか寂しそうだ。SAMのことも、一言も言わないし、何も聞かない…。心配してるんだろうか…? それとも、約束破ったSAMに怒ってる?

どうしたらいい? 俺が何か、ヘマをやっちまったんだろうか? 何か、彼女の気にさわることを言っちまった? SAMの気持は、ちゃんと伝えたつもりだ。でも、伝わってない? 誤解されてたら? ああ、SAMの大事な大事なチャンスを、もし俺がぶっ壊してたら…??? 

なあ神様、頼む。弟の大事なチャンスを、壊さないでくれよ! 天使がいるなら、サンディに伝えてくれ。SAMは本当に、この子のことが好きなんだ。あいつの様子を見てたらわかる…。

普段は「神様なんていやしねえ!」とうそぶいているDEANも、今この時ばかりは、心の中でただひたすら祈った。

…神様、SAMを、傷つけないでくれよな…。せっかくの、初恋…。

サンディとDEANは互いに一言も話さず、ただ並んで歩き続けた。けれどもサンディは、 互いの腕が微かに触れ合うたびに、DEANの腕に自分の腕を絡めたい衝動にかられていた。…ああ、心臓が飛びだしちゃいそう…。このドキドキしてる音、DEANに聞かれたらどうしよう…。


気がつくと、学校はもう目の前…。サンディは突然立ち止まり、DEANの目の前に立って顔をあげた。

「DEAN、きっとあなたは覚えてないと思う。だけど、あなたはここに立ってたの。霧みたいな雨が降ってた日。SAMが転校してきて、まだ一ヶ月もたたないころ…。そしてあなた、私に笑いかけてくれた…。だから……」

意を決して思いを伝えようとしたのだが、サンディの瞳にはみるみるうちに涙が溢れた。そして、あっけにとられているDEANを残し、彼女はそのまま校門の中に走りこんだ。

「サ、サンディ…待って……」

DEANの声がすぐさま追いかけてきたが、サンディは振り返らなかった。

しばらくの間、DEANはぼんやりとその場に立っていた。

なんなんだ、これは? 一体、どういうことなんだ…? サンディは、俺に…? 

正直に言えば、公園の入り口で目と目が合ったその瞬間に、DEANはその心の奥深くで、自分に対するサンディの思いを感じ取っていた。けれども、これは単なる勘違いだと自分自身に言い聞かせて、懸命にSAMの思いを伝えた。もしもサンディが自分に好意を持っていたとしても、彼女のハートにSAMの真摯な思いが届いたなら、きっとそんなことなんかどうでも良くなる…。お願いだから、そうなってくれ…。DEANは、心底そう願っていた。でも、失敗した…。

SAMに、どう伝えればいい? 俺のせいで、あいつを傷つけることになるなんて…。

DEANは踵を返し、今来た道を再び走って戻った。 今日は、試験がまだ2教科残っている。でも、もういい。試験を受けないくらいで、死にやしない…。でもSAMは…。

途中で運よくクラスメートに出会ったおかげで、「父親が不在なのに弟が急病になったので、欠席する」という伝言を頼んだDEANは、またもや走りだした。友達も、血相を変えて学校とは逆の方向へ向かって走るDEANを見て、それを信じた。嘘は言ってないぞ。SAMはいま、急性の恋患いだ。しかも、俺がそいつを悪化させる可能性がある。早く何とかしないと…。



家の前にたどり着いたDEANは、その耳で異変を感じ取った。家から、'ZEPPELIN'が漏れている。 外に漏れ出すほどの音でZEPPELINを聴くヤツなんて、俺だけなはずなのに…。

そして、ドアを開けてぶっ飛んだ。壁がゆれるほどの 『DANCING DAYS 』 。SAMMYが、床を踏み鳴らして踊っている…!!!

「な、なんだぁ!?  SAMMY、お前、どうしたんだぁ?!」

DEANは慌ててデッキのボリュームを下げると、SAMの目の前にたちはだかった。

「SAM、SAMMY、おい、返事しろよ! どうしたんだ? 気持悪いんじゃなかったのか?」

「…なおった…」

SAMは身体を大きく揺すりながら、ぶっきらぼうに返事をした。

「大丈夫かよ…」

「兄ちゃんの顔見たら、また吐きそうになってきた」

「……?」

「それにさあ、僕がせっかく聴いてる音楽のボリューム、下げないでくれるかなあ?」

踊るのをやめ、SAMはいきなりつっかかってきた。

「だってお前、これ…。近所中に響き渡ってる…」

「ほっといてよ。兄ちゃんなんか、いっつも、もっとうるさくしてるじゃないか!」

ただごとではない気配を感じ取ったDEANは、困惑した顔でSAMを見つめながら、黙ってソファに腰をおろした。するとSAMは、再びデッキのボリュームをめいっぱい上げた。

スピーカーからは、『D'YER MAK'ER』の屈託のない音が飛び出してきた。SAMは、そのレゲエふうのリズムに合わせて足を踏み鳴らし、また踊りだした。そしてわざわざ、おとなしく座っているDEANの目の前に立つと、上から挑発するように睨みつけた。

「なんだよ、その目。俺が何かしたか? 今だって、お前のことが心配で、急いで帰ってきたのに……!」

しかしDEANは、その挑発には乗らなかった。SAMをすんでのところで交わして立ち上がると、テープのボリュームを下げながら言った。

「あ、そうだ。サンディがよろしく、って…。心配してたぞ、お前のこと…」

「…兄ちゃん、嘘つくなよ…!」

逆効果だった…。

「…う、嘘じゃない…」

「じゃあ、なんなんだよぉ! 僕、僕はちゃんと知ってるんだぞ! サンディが兄ちゃんのことスキだって…」

「そ、そんなこと、俺は知らな……」

DEANの言葉を最後まで聞くことなく、SAMはいきなりDEANにつかみかかった。ぼろぼろ涙をこぼし、DEANのシャツの襟元を掴んで激しくゆさぶりながら、SAMは泣きじゃくり始めた。

一瞬のうちにSAMの気持を察したDEANは、何も言わず、何もせず、ただそこにいた。SAMに揺さぶられながら、SAMの激情に、その激情が嵐のようにが吹き荒れるのに、身をまかせていた…。 SAM自身だって、この荒れ狂う気持を、どうすることもできないのだ…。

しばらくするとSAMは突然に、DEANのシャツを掴んでいたその手を離した。

「…兄ちゃん、ごめん…。兄ちゃんのせいじゃない…わかってる…」

「……」

SAMは、涙でくしゅくしゅになった顔をおそるおそる上げてDEANを見た。DEANは、静かに微笑んでいた。

「…いいんだ…。少しは気が晴れたか?」

「…ますますヤな気分。自己嫌悪…」

「…そうか…。でもお前、どうしてサンディが俺のことを好いてるなんて思い込んだんだ?」

「思い込みじゃない…」

SAMは、ジーンズのポケットからくしゃくしゃになったあのカードを取り出し、DEANに手渡した。

「…読んで。最後まで…」

カードを読んで、DEANは初めてすべての事情を理解した。SAMがあんなにもムキになってこのカードをとり返そうとした理由。サンディの不可解な反応。そして、SAMのこの大嵐…。

「ホントは、兄ちゃんには知られたくなかった…」

カードをたたんでSAMに返すと、DEANは大きくため息をついた。

先ほどの勢いはどこへやら。SAMはしょんぼりうなだれて、床にへたりこんでいる。DEANは、そんなSAMの目の前に座ると、まだ涙の跡が残るその頬を両手で優しくはさみ、グリーンの目をまっすぐに見つめて言った。

「SAM、お前、男だろ? なら、そんなことで泣くな。そして、いまからすぐに、学校に行くんだ!」

「だって、兄ちゃん…」

「だってもクソもあるか! 行ってサンディに言うんだ。君が好きだ、って。あの、アホでオンナたらしの兄ちゃんは、誰にだって笑いかける。さっきだって、女の子連れて家に帰って来た、って…」

「…でも…」

「なあ、SAMMY、やってみるんだ。俺は、サンディと付き合う気なんかない。いい子だけど、あの子はお前のガールフレンドだ!」

「…兄ちゃん、それ、ホント?」

「ああ、ホントだ。お前、俺がサンディのこと、盗っちゃうと思ってたのか?」

SAMは、こくんと頷いた。

「お前って、俺のこと全くわかってねえな…。確かに俺は、ある意味不真面目だ。一人の女の子と長く続いた例がない。でもなぁ、弟の好きな子に手を出すほど無節操じゃねえぞ。俺が一人と長く続かないのは、ひとところに長くいられない生活環境せいで、物理的事情ってヤツだ。時々俺に仕事の手伝いをさせる、父ちゃんの責任ともいえるな。俺だって、ホントは……」

DEANは、次の言葉を呑みこんだ。そして、SAMの頬から両手を離した。

SAMはその時初めて、ほんの少しだけ、兄の心の深みを覗いた。



手の甲で涙の跡をぬぐうと、SAMは立ち上がった。

「僕、今から学校に行く。3時限目には間に合うから…。サンディに言うんだ。大好きだ、って…」

「よ~し。それでこそ、俺の弟だ!」

DEANは心の中で、安堵のため息をついた。

「…そういえばさぁ、前にサンディと彼女の友達が言ってたんだけど、兄ちゃんって、女の子にとっても人気のある俳優に似てるんだって…」

バックパックの中にペンやノートや教科書をつめこみながら、SAMが唐突に呟いた。

「ふ~ん…。 なんて名前の役者だ?」

DEANは怪訝な顔でたずねた。

「え~と…、そう、ジェンセン・アクルス…。知ってる?」

「…聞いたことねえな…。どんな映画に出てんだ?」

「映画じゃなくて、毎日昼間にやってるテレビドラマだって。凄い人気のドラマらしいよ。女の子達はみんな、録画して見てるって…」

「毎日やってる昼間のドラマって、要はメロドラマってことか?」

「僕には良くわかんないよ。そういうことに詳しいのは兄ちゃんだろ?」

「昼メロだなんて、たらたらしたラブシーンばっかのかったるいドラマだぞ。だとすると、そいつ、きっと、ろくな役者じゃねえな…。そんなヤツに似てんのか…俺…」

「ああ、そうらしいよ。モテモテのハンサム兄ちゃん!」

「SAM!、俺をバカにしてんのか?」

「Yes」と返事をするかわりに、SAMは明るい声を立てて笑った。SAMの顔がほころぶのを見て、DEANもやっと、心の底から笑った。


「じゃあ、兄ちゃん、行って来る…」


「いいかSAMMY、もしサンディがイエスって言わなくても、一度でひきさがるんじゃないぞ!」

「うん、わかった…」

「おい」

「なに?」

「GAPの黒いTシャツとトランクス、セットで着てかなくてもいいのか…?」

「いらない! 余計なお世話だ……でも…、ありがと、兄ちゃん…」

飛び出して行こうとするSAMの後ろ姿に、DEANはもう一度声をかけた。

「SAM、絶対に引き下がるなよ!」


ふと見ると、あのテープがまだ回リ続けていた。ボリュームを下げたままだったので、気がつかなかったのだ。 ZEPPELINは、まだ演奏を続けている…。 『THE RAIN SONG』。


It is the springtime of my loving - the second season I am to know You are the sunlight in my growing …


今朝の出来事で、また一歩大人への階段を上ったSAMMYに、送ってやりたい曲だな。春は、恋の季節だ。
それにしても、SAMの初恋、うまくいってくれるといいが…。あの二人は、本当にお似合いのカップルだ…。

DEANは、弟のシアワセを心の底から願いながら、少しだけ『THE RAIN SONG』のボリュームを上げて、ソファに身体を投げ出した。



☆☆☆ THE END ☆☆☆


※今回、Ficに登場してもらったJENSENのイメージは、現在のそれではなく、ちょっと甘ったるい『DAYS OF OUR LIVES』の頃。知りたい方は、別ページのここをご覧下さい。


おつきあいいただいた皆様、ありがとうございます…。


もし良ければ、感想を聞かせてください…。


2008年3月10日月曜日

"Dean: The Heterosexual man" : SUPERNATURAL 面白 Fan Fic.クリップ、紹介します。

今回のSUPERNATURAL Fan Fic、最終章に至るまで、少し、時間がかかりそうです。
諸事情あって、アップ予定は、3月14日のホワイトデー。一週間遅れです。Sorry!

そんな折、いろいろなことを考えながら、何とはなしにこれまでストックしたYouTubeクリップの整理をしていたら、こんな傑作を再発見してしまいました。

タイトルは、
Dean: The Heterosexual man 」

「heterosexual」とは、「異性愛者」という意味。つまり…普通の男の子…です。 同名BGMの歌詞、DEANのことですか…?

お話の主人公は、DEANお兄ちゃん。
SAMMYが、DEANお兄ちゃんの天然ぶり、世間的には「オンナ癖が悪い」と評価されるであろう性癖を、過去の例をとって説明しつつ、女の子にアドバイスまでするお話です。
あまりの面白さに、自分のFicはそっちのけ。画像についている字幕を、日本語に訳してみました。…とはいっても、私の英語力はあんまりあてにならないので、多分間違いだらけ。勘と思い込みで訳していますので、間違いや不足点などを発見なさったら、即座に教えてくださいね。

それにしても、「赤ちゃんの時に、ママが落っことしたから(こんなふうになっちゃった)…?」という、DEANの性癖に関するSAMの推測、最高です(爆)!


下の画像をクリックすると、その、本家本元のクリップに飛べます。



以下は、紙芝居形式に進んでいくお話の、へぼ訳です。(ホント、ヘボでごめん…)。
すべて、兄ちゃんを沈着に観察する、SAMMYの弁です。何人かの女の子の台詞も入っていますが、ほとんどが、「ああ、DEAN…」だけ(苦笑)。


So, Let's enjoy the Story, together!!! (↓)

僕の兄ちゃんに会ったことある?
ごめん。これ、22年前だ… 。

これが、DEAN。
これが、僕。
で、これがガールフレンドのジェス。
僕の兄ちゃんとジェス…
(心配しないで。彼女、コトが起こる前に、死んじゃったから)

あれは、アンドレア。

彼女の前は、ヘイリーだった…。

こんな顔になってても、彼女ったら、兄ちゃんを望んだんだぜ。

女の子たちが、兄ちゃんをどう思ってるかって言うと…
…僕には、わかんないや… 。


兄ちゃんが、彼女に別れを告げたその瞬間…
「DEAN、愛してるわ。お願いだから、私を捨てないで」
兄ちゃんは、女の子が恋におちるしかなくなるような、最高のセリフを吐く… 。
「ああ、DEAN…」
アンドレアは、結婚せず、薄幸のうちに死んだ…。

これは、レイラ… 。
彼女が兄ちゃんのことをどう思ったのか、僕にはわからない。
僕たちは、そのあたりには長くは留まらなかったから。
「発つ、って、どういう意味なの??」
兄ちゃんは、まさしくレイラが聞く必要があることを話すんだ。
「ああ、DEAN…」
レイラは、兄ちゃんのことを思いながら亡くなった。
兄ちゃんは、決して知ることがないだろうけど…。


僕は、考えた。
兄ちゃんが赤ちゃんだった時、多分ママが、兄ちゃんを頭から落っことしたんだろうな… 。

もう少し、説明したいと思うんだ… 。

見てよ。どう見たって無邪気そのものに見えるでしょ?
マジな話、兄ちゃんは、甘いお菓子の夢を見てるわけじゃないよ。
う~ん、多分、ウェイトレスのキャンディのことなら…。

君が涙ながらに哀しいお話をしていても、兄ちゃんは君の胸を見つめてるだけだ。
僕は兄ちゃんに、君から離れるように言ったよ。
君が兄ちゃんにつきまとっている時でさえもね…。
兄ちゃんは、全然聞かなかった。

「ああ、DEAN…」

…それに、兄ちゃんは、決して学習しないんだ…。
兄ちゃんソックリの生き物に痛めつけられても、彼女はやめなかったんだよ。

彼女には ダークで倒錯したものがあったな。
彼女は、”僕”のことを好きだったと思う。
彼女は、male-high clubにはいりたかったんだと思うな。

この二人は、デートしてた…。
けど、それって深く考えるようなことじゃないよ。二人は別れちゃったし。
2回とも、だよ?

アドバイスが欲しい?

兄ちゃんが君の命を救ってくれても、兄ちゃんと寝る必要はないよ。

…兄ちゃんが傷ついてたり病気だったりしても、
ほっといていい。

…で、兄ちゃんが恐がってても、
彼がそばにいてほしいのは、君だけじゃないし。

兄ちゃんが寂しがってる時でさえ、
決して一緒に寝てやることなんかない…。

何でかって言うと… あ~… 。


ああ、心配の絶えない、気の毒なSAMMY坊やです…(↑)。
ところで、この最後の言葉……「あ~」のあと、SAM、ホントは何を言いたかったんでしょう…? 
maxyも、いろいろと想像しております…。

なので……

思いついたかた、妄想空想したかた、「こんなんならいいな」って考えたかた、どうぞ、よろしければ、コメントでお知らせ下さい。みんなで考える、「SAMの最後の台詞・コンペティション」。遠慮は無用です! みなさんが、どんなこと考えつくのか、本当に楽しみ… ♪♪♪

※Special Thanks:この素晴らしいクリップを作ってくれた、ZIPPDIPPさん、ありがとう!


2008年3月5日水曜日

Supernatural Fan Fiction "The Rain Song" そのⅡ: A Trouble

予定より、少し遅れてしまいました。本日は、続きのお話をアップします。第2話目…。

実は、2話完結のつもりでスタートしたお話なのですが、終われなくなってしまいました。 このお話は、私のアタマの中に住んでいるDEAN & SAMに相談しながら書いているのですが、昨日から、私の最初のプランを大幅に外れて、 お話が、
予想外の方向に向かいだしました。さらに、SAMが暴走しております…。

それゆえにお話も、「続く」の状態。私自身が予想もしていなかった状況へと、展開しているのです。

けれども、このような状況にもかかわらず、キョウさん(KK journal)が急遽、挿絵を描いてくださいました! 今日は、
SAMMY が一人で……。

かわいいです。オトナぶってても、まだまだコドモのSAMMY、このSAMMYを見たら、絶対になでなでしてあげたくなりますよ!



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


The Rain Song そのⅡ: A TROUBLE



めずらしく、SAMが起きてこない。天使の祝福のように光り輝く、美しい朝だというのに。そして、SAMにとって、とても大切な朝だというのに…。

いつもはSAMに起こされているDEANが、今日は先に起きて気をもんでいる。約束は7時半だ。あの公園までは、歩いて10分かかる。ベッドから飛び起き、顔洗って、着替えて、朝ごはん食べて、身仕度して……最低でも30分はかかる。もう6時45分。タイムアップだ。

朝ごはんは、歩きながら食えばいいか…。それでも、ほかのことに、最低15分はかかる。

DEANは仕方なく、毛布を頭から被って寝ているSAMを、起こすことにした。


「おい、SAM、SAMMY、時間切れだぞ。もう起きないと、約束に間に合わないぞ!」

返事がない…。

「SAMMY、聞こえるか? もう起きないと、大事なデートに遅れるぞ! 持ち時間は、…う~ん、あと、30分58秒…」


毛布の下の人の形をしたかたまりは、DEANの言うことを聞いている気配さえない。


「おい、毛布、はがすぞ! まさかおまえ、毛布の下で裸なんじゃねえだろうな?」

「…僕、起きない…」

SAMは、毛布をかぶったまま、くぐもった声で返事をした。


「なんだって?」

「僕、起きない。今日は、行かない」

「だってお前…。約束したんだろ? 彼女と…」

「ちゃんと約束したわけじゃないよ。イヤだとは言ってない。それだけ。だから、行かない」

「そういうのは良くないだろう…? だって、彼女は、きっと待ってる…」

「……」

「SAMMY、もうガキじゃないんだぞ。ぐずってないで、出て来いよ!」

「……」

「頼むから、SAM。もう、時間ないんだぞ。いまダッシュすれば間に合う…なあ、SAMMY…」

「…行きたくない…」

「一体、なんだってんだ? 俺がデートするわけじゃねえぞ。SAM、もういい加減にしろよ!」

「いい加減にする。だから、行かない」

一体、なにがどうなったんだ? SAMMY、昨日はあんなに喜んでたのに…。DEANにはまったく理解不能だった。そして同時に、困り果てた。持ち時間は、あと20分23秒…。移動に必要な15分を引くと、5分で身支度するしかない…。

「SAM、もう時間ないぞ!!!」

「行きたくない…。兄ちゃんが一人で行って!」

「兄ちゃん行ってって、おまえのデートだろうが !!!」

DEANは、業を煮やして、とうとうSAMの毛布をはぎとった。

毛布という防具を奪い取ってみると、そこには泣き出す寸前のSAMがいた。明るい光の中ではいっそう鮮やかな色にみえるブルーグリーンの目には涙がたまっていて、懇願するようにDEANを見つめている。


「兄ちゃん、……僕……吐きそう……」

DEANは慌てた。

「なんで早くソレ言わないんだ? どんなふうに気持ち悪い? ゆうべ何か変なもの食ったか? SAMMY、いますぐ医者にいこう!」

「…行かない。寝てる…」

「なんかひどい病気だったら、どうすんだ? 医者にいこう。俺が一緒にいってやる…」

「行かない…。病気じゃないってことは、僕、自分でわかる。でも、今日は一日寝てる…」


一体全体どうしたんだ?……と聞きかけて、DEANは言葉を呑みこんだ。そんなことを言えるくらいなら、アタマのいいSAMがこんな幼稚園児みたいな行動に出るはずがない。何か理由があるに違いない。そしてSAMは、いまはそのことを言いたくないらしい……。


DEANは、はぎ取った毛布をもう一度広げてSAMにかけてやると、子供のころ、夜の風に怯えて眠れなくなったちいさな弟にしてやったのと同じように、寝癖でくしゃくしゃになっているアタマを優しくなでた。

SAMの瞳から、涙があふれそうになった。けれども、DEANは何も聞かず、弟のかしこそうな額に手を当てて、熱がないかどうかを確かめながら尋ねた。


「わかったよ、SAMMY、じゃあ俺がかわりに行く。…ところで、公園で待ってる彼女、どんな子だ? それに、彼女に、なんて伝えたらいい?」

「…背は小さい。ダークブラウンの長い髪。目の色も濃い茶色。おっきな目の美人…。多分、赤いバックパックを肩にかけてる…。僕のことは、兄ちゃんの好きなように伝えて…」

SAMが、箇条書きみたいな言い方で答えた。

「わかった。じゃあ、彼女には、ゆうべ道端でサンドイッチを拾い喰いをした意地汚い弟が、今朝腹痛を起こしました…って言うぞ。いいな?!」

DEANは、冗談を言ってSAMを刺激してみた。…いつもの反応がない。

「お願い、彼女に、僕が病気だってこと、担任の先生に伝えてくれるように頼んで! 彼女はクラスメートだから…」

「了解。じゃあ、行ってくる。俺が帰るまで、ちゃんと寝てるんだぞ、SAMMY。腹減ったら、冷蔵庫に、ミルクとレタスのサラダとヨーグルトが入ってる。チーズ入りのパンも買ってあるからな」


いつになく早起きをしてしまってヒマをもてあましたDEANは、どうやら早朝から開いている店で、食料を調達してきていたらしい。

「俺がもらったチョコレートも、好きなだけ食っていいぞ。特別サービスだ!……彼女には、SAMが良くなったらまた連絡するって言ってた、って伝えとく…」


SAMの返事も聞かず、彼女の名前も尋ねず、DEANは得意のウィンクをして風のように出て行った。


DEANが行ってしまうと、SAMはもそもそとベッドから抜け出して、ジーンズとTシャツに着替えた。仮病だったのだ。そして、行きたくなかった本当の理由を、DEANに言えなかったのだ。


「だって、サンディが好きなのは、僕じゃなくてDEANなんだもの!」


SAMは、両の拳を握り締めて、いまさっきDEANが出て行ったばかりのドアに向かって叫んだ。サンディ…。それが、彼女の名前だった。

それからSAMは、冷蔵庫からミルクの特大パックを取り出してそのままごくごくと飲んだあと、あんなにも嫌っていたツェッペリンのテープをデッキに入れ、プレイボタンを押した。しかも、DEANなみのボリュームで聞く、『永遠の歌』…。


”I had a dream Oh, yeahCrazy dream……”


じゃかじゃかのギターと叫び声のボーカルは、やるせない思いを持て余し、どうしていいかわからない今日のSAMにとっては、騒音ではなく救いだった。SAMは、特大ミルクを手にしたままソファに腰掛け、ツェッペリンのグルーヴに合わせて身体を揺らした。



「SAM、お願い、彼を一緒に連れてきて! あなたが一緒にいてくれたら、私、本当の気持ちを告白できそうな気がする…」

チョコレートクッキーに添えられていたあのカードの最後には、小さな字で、こう書かれていた。彼…それは、DEANのことだった。

この文に気がついて、SAMは、DEANの前でカードの文面を読むのをやめた。SAMの気持ちを露ほども知らないDEANは、ふざけ半分で例のカードをSAMから奪い取り、よりによってその続きを、声に出だして読みだした。だからSAMはDEANに飛びかかり、なんとしてでもその手からあのカードを奪おうとしたのだ。DEANが最後まで読まないうちに…。サンディが恋心を抱いている相手はSAMではないという事実を、DEANに知られないうちに…。「彼って、誰だ?」という、残酷な質問をされないうちに…。

ジーンズのポケットからくしゃくしゃになったカードを取り出し、それを大切そうに両手にはさんで、SAMは深いため息をついた。


SAMは、サンディのことが大好きだった。半年前、このジュニアハイスクールに転校してきた時、隣の席に座っていたのが彼女だった。最初に「Hi!」と声をかけてくれたのも、彼女だった。じつはサンディも、1年前ここにやってきた転校生で、いまひとつ学校になじむことができずにいたのだ。そのせいで、彼女はSAMの孤独感をすばやく察知したし、SAMもまた、この利発で優しい女の子に、どこか自分と似たものを感じ取っていた。

二人は最初からとても気が合った。賢くてとても成績のいい、転校生同士。クラスでは少し浮いた存在だった二人は、ほかにはあまり仲良くなる同級生もみつからず、一緒に図書館に出かけては協力してに宿題を片付け、そのあとは他愛ないお喋りをして時間を過ごすことになった。サンディも、そんなふうにしてSAMと一緒にいるのが好きだった。


それは、つい半月ほど前の、今日みたいに良く晴れているのに、冷たい北風の吹く日のこと。いつものようにSAMと一緒に図書館に向かっていたサンディが、突然道端に立ちすくんだ。そして急にSAMの背後にまわって、その背中にしがみついた。


「どうしたの?」

突然のことに、SAMは驚いてたずねた。

「SAM、私をあなたの後ろに隠して!」


「なんで?」

「…あの人が来るの、向こうから」

「誰が?誰が来るの?」

SAMは、サンディを守ろうと、瞬時に身構えた。

「大丈夫だから。大丈夫だよ、サンディ、僕がいるから…」

「……違うのよ、SAM。…その人は…憧れの人…。彼が、こっちに向かって来る…」

SAMは、サンディの答えに肩透かしをくらった。

「な~んだ、じゃあ何で隠れるの、サンディ?」

SAMは、くるりと回ってサンディに向きあい、素朴な疑問をそのまま口に出した。サンディは、こんどはSAMの背中ではなく、彼の胸にしがみつきながら、か細い声で答えた。

「わからない。わからないわよ、そんなこと…。でも…。あ、彼がこっちに近づいて来る…ああ、どうしよう、SAM!」

するとその時、少し離れたところから、聞きなれた声がSAMを呼んだ。

「お~い、SAMMY、こんなところで何してんだ?」

SAMは、反射的にサンディを自分の身体から引き離して振り向いた。

「DEAN?」

まさにDEANが、こちらに向かって手を振り、大股で近づいて来る。

「兄ちゃん、なんでここにいんの?」

「俺、いまからライブハウスで友達に会うんだ。おまえこそ……」

近づいて来て初めて、SAMの後ろの女の子がいることを知ったDEANは、一瞬言いよどんだ。決して上品とはいえない冗談で、SAMをからかおうとしたところだったのだ。SAMも、DEANの反応に気がついた。

「あ、DEAN、この子はサンディ。クラスメートなんだ。隣の席に座ってる…。サンディ、これ、僕の兄貴のDEAN。僕より4つ年上。ハイスクールに行ってて…」

「弟とは大違いの、不良学生! アタマも悪い。でも、スポーツと音楽は得意だ。よろしく!」

SAMの紹介に割ってはいり、DEANはサンディに向かって握手の手を伸ばした。サンディは、頬を鮮やかなピンク色に染めてうつむいたまま、おそるおそる手を伸ばした。その手をDEANが受け取って優しく握ると、サンディは一瞬、ぴくんと肩を震わせた。そして、勇気を振り絞って顔をあげ、憧れの人に向き合った。その人の目は、はしばみ色。いま、優しい微笑みをたたえて、まっすぐに彼女を見つめている…。

「いつもSAMとつきあってくれて、ありがとう。これからも、弟をよろしく。こいつ、結構内気で神経質なんだ。わかるだろ? でも、もし聞きわけが悪いようなら、思う存分叱ってやってくれよな。最初は必ずごねるけど、納得するとあとで謝ってきて、言うこときくようになるから…。これ、こいつの操縦法!」

サンディは、笑ってこくっとうなずいた。かたやSAMは、サンディの隣で、混乱しきっていた。

「じゃあ、俺、約束があるから、ここで。 SAM、あとでな! サンディ、会えて嬉しかったよ!」

DEANは、得意のウィンクをして二人と別れた。


サンディの憧れの人が、DEANだったなんて!

夢見るような瞳でDEANの後ろ姿を追っているサンディの横顔を見つめながら、同時にSAMは、自分の心の中にちらちらと燃え出した炎を見つめていた。
サンディへのどうしようもなく愛おしい気持ち。そして、DEANに対して初めて感じる、ちりちりするような思い…。

まだコドモだったSAMMYには、サンディに対するこのどうしようもない思いこそ恋であり、DEANに対するちりちりする思いがこそが嫉妬なのだということが、定かにはわからなかった。

渦巻く激情に流されまいと、歯を食いしばり、平静を装って、ただただそこに踏みとどまっている…。その時のSAMには、それがせいいっぱいだった。




そのあとも二人は、いつもと同じように一緒に宿題をすませ、おしゃべりをした。サンディは、DEANについては何も尋ねなかったし、SAMも敢えてそのことには触れなかった。


けれどもただ一度だけ、SAMはサンディに、「どうして兄貴に憧れたの?」と尋ねてみた。このことだけは、どうしても知りたかったのだ。


「どうして憧れたかなんて、わかんない。…ある日ね、彼が、学校の正門の前にいたの。暖かだけど、霧みたいな雨が降ってた日だった…。黒いTシャツ着て破れたジーンズはいて、傘も持たずに、雨にぬれながら立ってたわ。その様子がまるで映画みたいで、私、思わず見とれて…。そしたら突然、彼が私のほうを見て、目が合って…そしたら彼、私に向かって微笑んだの。その瞬間、私……恋しちゃったみたい…」

サンディは、話しながらはにかんで頬を染めた。


その頃のことは、SAMも覚えていた。転校して3週間たっても学校になじめずにいるSAMのことが心配で、DEANは時々、校門まで弟を迎えに来ていたのだ。それが、サンディとDEANの出会いになるなんて……。

DEANは、可愛い女の子を見ると、見境なく笑いかける。しかも、自分の笑顔がどれほどの威力を持っているのかということについては、呆れるほど無自覚だ。

でも、よりによって、なんでサンディに笑いかけたんだ?!

サンディは今頃、DEANと会えて喜んでいるだろうか? 僕のことも、少しは心配してるだろうか?


そんな思いを振り切ろうと、SAMは、デッキのボリュームを最大限にアップした。エンドレスに設定された『HOUSE OF HOLY』のテープは、ちょうど、最もファンキーな曲の演奏が始まったところだった。 『THE CRUNGE』

”I wanna tell you bout my good thing. I ain't disclosing no names but-- ”

兄ちゃんなんか、大嫌いだ!…。いつも僕をコドモ扱いして、余計なお世話ばっかりで! もう、僕にかまうのは、やめにしてよ! どっかに行っちゃえばいいのに! 兄ちゃんなんて、僕の前から消えてなくなれ!

サンディも、大好きだけどひどいよ。僕を傷つけてるのに、知らんぷりなんだもの!
みんな、僕の気持ちなんて、全然わかってやしないんだ!!!!!

胸の中に渦巻く理不尽で矛盾した思いが自分自身に突き刺さり、それが苦しくて、SAMは、床を蹴って身をよじった。『THE CRUNGE』が、部屋の中でうねる。

SAMは、そのうねり、地響きのようなドラムがかすむほどの音で地団駄をふみ、声をあげて泣いた。



サンディはDEANに恋している……。このことを知らなければ、SAM自身、自分も彼女に恋をしているということに、気がつかなかったかもしれない。けれど、この気持ちが単なる友情ではないことに気がついてしまった今、SAMは初めて体験する自分自身の激しい思いに翻弄され、どうしたら良いのかもわからず、暴れていた…。




※アップが遅れて、ごめんなさい。しかも、今回で終わるはずが、またもや「続く」に…。最終章は、3月7日頃にアップしようと思っているのですが…。できるといいなあ…。

ところで、今回のお話から、文中の音楽その他に、リンクを貼りました。こうすると、すぐさまストーリーに使った曲などを把握でき、より、雰囲気がつたわるのではないかと…。


お気に召せば、幸いです。



・追記(お詫び) : ついさっきまで、ここのコメント欄が、Googleアカウントの持ち主以外にコメントできない設定になっているということに、気がつかずにおりました。設定ミスです。ご指摘くださったLady Beck、心からお礼申し上げます。

なので今、どなたにもコメントを書いていただける設定に直しました。そういえば、LICCAさんもそんなことをおっしゃっていたような…。皆様、おバカなmaxyを、なにとぞお許し下さい!意図的にコメントを限定したわけではなく、コレは単なるケアレスミス。これに懲りず、ぜひとも、ご意見、ご感想など、書き残してください。どうぞ、よろしくお願い致します(平身低頭)。(3月5日)

2008年3月2日日曜日

Supernatural Fan Fiction "The Rain Song" そのⅠ: Valentine Day


昨日、3月1日は、JENSEN ACKLESの30回目のお誕生日でした。

お誕生日に合わせて、ジェンセンが演じてきたキャラクターについてまとめてみようと思い立ち、一週間くらい前から、『DAYS OF OUR LIVES』 の頃の、まだ少年の面影を残すJENSENの画像や動画を見ながら、資料を探していました。そうしたら急に、少年のDEANとSAMのお話を書きたくなりました。、春にふさわしく、兄弟が少しだけ、女の子のことで悩むお話。 半月ほど遅れていますが、バレンタインデーが絡んだ、出来事です。

日本とは違い、兄弟の住むアメリカでは、「バレンタインデーには、女の子が男の子にチョコレートをあげる」などというの習慣はないと思います。フィクションなので、大目に見てください…。

「DEANとSAMが、女の子から、バレンタインの告白されたら…?」 そんなことを考えていたら、浮かんできたお話…。

もちろん皆さんご期待の、キョウさん(KK journal)作の挿絵兄弟も健在。 本日は、お話の中ほどで、二人して暴れております…。でも、小競り合い中の兄弟も、とってもキュート。
ぜひ、会って帰ってくださいね。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


The Rain Song そのⅠ: Valentine Day


その日DEANは、SAMより早く、帰ってきていた。ハイスクールは試験期間なので、学校はいつもより早く終わる。


試験の成績なんぞ全く気にしていないし、大学に進学する気もないDEANにとっては、この時期は単なる休暇と同じだ。ただ、いつもデートをする何人かの女の子達までが一生懸命勉強しているし、悪童仲間も一応は勉強している様子なので、遊び相手に不自由する。これが唯一の問題点で、こういう時期のDEANはたいてい、放課後の時間を持て余していた。


けれどもDEANは、一人でいるのが嫌いではなかった。
特に、手がかかるし神経質だし、いい加減ガキでもないのにぐずると手に負えないし、そのくせに優等生の弟、SAMMYが帰って来ないうちは、一人きりの時間が持てる。それはまさに、至福の時だった。大好きな音楽で部屋を満たし、やりたい放題できる時間! 
そして、いままさにその至福の時を謳歌しようと、DEANは、レッド・ツェッペリンの「聖なる館」のテープをカセットデッキに入れてボリュームをあげ、女の子達からもらったばかりのバレンタインのチョコレートを口いっぱいに詰め込み、車雑誌を片手にソファに寝転んだ。スピーカーからは、 『永遠の詩』 が、流れ出して…。

ちょうどその時、ドアが開いてSAMが帰って来た。今日は、何かあったらしい。「ただいま」の声がない。DEANも、口の中にはチョコが詰まっているし、至福の時が始まったその瞬間に、それが終わってしまったことに落胆していて、SAMに「お帰り」の言葉をかけることができなかった。

こういう時いつもなら、SAMは額にタテ皺をよせて、「ハフッ」と聞こえよがしのため息をつく。DEANの聴いている音楽がキライ、という合図だ。「や・か・ま・し・い・よ」の意味もある。するとDEANはたいてい、わざわざデッキのボリュームをめいっぱいあげて、意地悪をする。SAMは、思い切りふくれ面をしてDEANを睨めつけるのが常だが、あきらめると決めた時には、すぐに耳栓をつけて宿題にとりかかる。DEANの意地悪を無視する作戦だ。DEANは、勉強しているSAMのことは邪魔しない。だが、反撃すると決めた日、さらに、機嫌の悪い日のSAMは、必ず返り討ちに合うことも承知のうえで、無謀にもDEANに飛びかかる。だが、喧嘩は、DEANの得意分野だ…。

しかし、今日のSAMは、そのどちらでもない。とにかく様子が変だ。
SAMが大嫌いなはずのツェッペリン。どすんばたんのドラム。じゃかじゃかのギター。それに、叫び声の歌(彼の耳には、すべてがそのように聴こえるらしい)が合わさった、最悪の音楽が、いままさにフルボリュームでかかっている。部屋の中はまさに、SAMにとっては雑音の洪水だ。なのに今日のSAMは何の抵抗も示さず、DEANが寝転んでいるソファの前の床にドサッと音をたてて座り込むと、そのままカバンを放り出した。


めずらしくDEANが、DEANには最高に魅力的だがSAMには騒音にしか聴こえない音楽のテープを途中で止めてから、SAMに話しかけた。


「SAMMY、どうかしたか?」

「……」

「学校で、何か、あったのか?」

「……」

「そうだ、チョコ、食うか? 俺、もらったチョコが多すぎて食いきれそうにねえ。だから、いっしょに食おうぜ」

「…僕も、あるもん…」

「…ん?…」

「僕も、今日もらったもん。バレンタインのチョコ…」

これを聞いて、DEANはやおらソファから起きあがった。

「なんだ? SAMMY、やっとチョコもらったのか?  どんな子からだ? 相手、同級生か? 可愛いか? ブロンドか? それとも、ブルーネットか? 目の色は? スタイルいいか?  お前、いつか、グリーンの目の子を好きだって言ってたよな?…あの時の子か?」

「DEAN、そんなに一度に聞かれても、僕、答えられないよ」

SAMが バレンタインデイの“告白チョコ”を初めてもらったことを知るや否や、DEANは大喜びではしゃぎ始めた。逆に、SAMは、めんくらっていた。


「あ、そうだな。ごめん、SAMMY…」

SAMは、放り出したカバンを引き寄せた。そしてその中を探ると、うすいピンク地に赤の水玉模様の紙でラッピングされ、緑色のリボンをかけた箱を取り出し、DEANの目の前にさしだした。両手を揃えると、ちょうどその上に載る大きさの、可愛らしい箱だった。

「開けてみろよ、SAMMY!」

どうしたら良いのかわからないらしく、ただぼんやりしているSAMを、DEANが促した。
SAMが、リボンをほどき包み紙を丁寧にはずして箱を開けると、そこには少しいびつなハートの形をした、手作りの大きなチョコレートクッキーが入っていた。天使がプリントされた、ちいさなカードも添えられている。そのカードを無視しているSAMを見て、DEANがまた、せっついた。

「SAMMY、そのカード、なんて書いてある?」

SAMは、少しかったるそうにカードを開いた。

「…うんと…、親愛なるSAM。バレンタインの日に、あなたにこれをあげたくて、一生懸命作ったの……」

「それから?」

「もう、いいよ」

「良かないだろう。続けろよ」

「ヤダ」

「なんでだ? 何か、俺に知られたら困るような事でも書いてあるのか?」

「そんなことないけど、ヤダ! …兄ちゃんにはカンケーないだろ?」

DEANは、突然SAMの背後から手を伸ばし、手の中にあったカードをすばやくひったくった。

「やめてよ、兄ちゃん!」

カードを取り戻そうとして組みついてくる弟をうまく交わしながら、DEANが文面の続きを読んだ。

「…もしイヤじゃなかったら、明日の朝、一緒に学校に行かない? 公園の入り口で、朝7時半に待って…」

「やめてってば、兄ちゃん! もういいから!」

SAMは、全力でDEANを押し倒そうとした。DEANは、あやうくバランスを失いかけて倒れこみそうになったが、すんでのところで持ちこたえ、反撃に出ようと身構えた。が、SAMがあまりにもムキになって向かってくるので、急に気持ちがしらけてまい、SAMを押して防御していたその腕の力を、わざとを緩めた。


やっとカードを奪い返したSAMは、肩で息をしながら、顔を真っ赤にしてDEANを睨みつけた。そして、カードをジーンズのポケットにねじ込むと、黙りこくった。

しかたなく、DEANは、カセットデッキのボタンを押して、再びツェッペリンの続きを聴き始めた。

ただし、SAMの、今にも破裂しそうなふくれ面を見て、そのボリュームだけは小さめにセットし直した。スピーカーからは、『レインソング』が流れ出した。美しいメロディの、抒情詩。この曲なら、たとえ大きな音でも、たぶんSAMを刺激することはないだろう…。

DEANは、再び口いっぱいにチョコを詰め込んでソファに寝転び、雑誌を開いて無関心を装いつつ、SAMの様子を気にしていた。

と、突然SAMがDEANのほうに向き直って言った。

「兄ちゃん、Tシャツ貸してよ」

「…ん…なんでだ? Tシャツなんて、お前いくらでも持ってんだろ?」

DEANは、口の中のチョコを慌てて飲みこんで、モゴモゴしながら少しだけ意地悪く答えた。

「GAPの黒いTシャツは持ってないもん」

SAMは、マジメに答えた。

「GAPの黒いTシャツだぁ? なんだそれ? なんか特別なことあんのか、あのTシャツ?」

「…オトナっぽい…」

真顔で言うSAMに、DEANは吹きだした。

「SAMMY、なんで、オトナっぽいTシャツが必要なんだ?」

うすうす気がついているのに、DEANは笑いをかみ殺しながら、わざとその理由を尋ねた。

「……」

SAMは、耳まで真っ赤にしてうつむいたままで、答えようとしない。

「明日、一緒に学校に行くことにしたのか? 彼女と…」

SAMは、黙ったままこっくり頷いた。

「よ~し、わかった。貸してやる。そうだ、SAMMY、なんなら一緒に、俺のお気に入りの黒いトランクスも貸してやろうか? GAPのだぞ…」

「いらない! Tシャツだけでいい!」

「遠慮しなくていいんだぞ、SAMMY。初デートなんだろ? これなら、下着までカンペキ! どうだ?」

DEANは、ここぞとばかりにSAMをからかい始めた。

「いらないったら、い・ら・な・い! お断り! DEANのトランクスなんか借りて履いたら、腐っちゃいそうだ!」

「へん、そうかよ! お前のなんか、腐って落っこっちゃえばいい!」

「うるさいなあ、もう。兄ちゃん、余計なお世話しないでよ!」

「なんだよぉ、人がせっかく親切に言ってやってるのに…。お前、性格悪いぞ!」

「それ、親切じゃないもん。僕のこと、バカにしてる!」

SAMの洞察は、いつも実のスルドイ。今回も言い当てられたDEANは、少し悔しくなって捨て台詞を吐いた。

「そういうふうにとんがってると、せっかくの彼女にも、すぐ嫌われるぞ!」

「…いいもん…別に……僕…」

SAMが少しぐずり出したのを見て、DEANは少々言いすぎたことに気がついた

「ごめん、SAMMY。兄ちゃんが悪かった。そういう意味じゃなくて…」

ならばどういう意味なのか、DEAN本人も良くわからなかったが、とにかくDEANは、ほんの冗談のつもりでからかったにせよ、SAMを傷つけてしまったことに後悔した。


しばしの間、二人の間には、沈黙がの壁が立ちはだかった。
けれどもその気まずさも、ほんの数分のことだった。

「なあ、SAMMY…」

「ねえ、兄ちゃん…」


兄弟は同時に顔をあげ、呼びかけあった。

「明日、いつもみたいに、俺と一緒に学校に行くか?」

「明日、いつもみたいに、僕と一緒に学校に行って!」

…そういえば俺もあの時、彼女にコドモ扱いされたくなくて、父ちゃんの迷彩柄のTシャツ借りて着て行ったっけ。無断借用だったけど。まああん時は、父ちゃんは狩りに出てて、許可もらうにしても、どこに電話すればいいのかわからなかったんだから、仕方がねえよな…。

DEANは、ジュニアハイスクールに通っていた7年生の時の、初めてデートを思い出した。相手は、3歳年上。ブルーネットの長い髪をポニーテールに束ね、乗馬が得意でエクストリームのファンの、サンドラ・ブロックに似た、エキセントリックで大人びた女の子だった。


きっとSAMも、あの時の自分と同じに違いない…。嬉しいけれど、ものすごく不安で、自分自身に全く自信が持てなくて、でもそんなことは誰にも知られたくなくて…とりわけ相手の女の子には…。


初めてのデートで失敗しない方法を誰にも教えてもらえなかったDEANは、彼女との初デートで、あえなく玉砕した。

二人で手をつないで、エクストリームをコピーする地元の人気バンドのライブに出かけたまでは良かったのだが、彼女の友達の女の子達にコドモだと思われたくなくて、ビールをがぶ飲みしたのがいけなかった。急に目がまわり周囲の音が遠のいたかと思うと、DEANはその場で意識を失った。そこからはもう、何も覚えていない。そして3時間後、ライブハウスの一番奥の席の、彼女の膝の上で、突然目が覚めた。もう、とうにライブは終わっていて、バンドの連中も、店の中でビールを飲んでいる。DEANは、彼女と彼女の友人たちに、手厚く介抱されていたらしい…。


「気がついたのね、良かった!」と、彼女はママみたいに優しく微笑んで、DEANのおでこにキスしてくれた。次の瞬間、DEANは、嬉しさと恥ずかしさと情けなさで、その日彼女が着ていたシャツみたいに、真っ赤になった。そして結局それからのDEANは、彼女とその友人たちに「ベビーちゃん」と呼ばれ、思い切り赤ちゃん扱いされることになった…。


しかも皮肉なことに、そのおかげで、DEANはますます人気者になった。ハイスクールのおねーさんとの初デートで大人ぶって、大失敗をした年下の美少年は、おねーさん達の母性本能に火をつけたらしい。DEANは時々、知らないおねーさんからも、デートに誘われた。

けれども、DEAN自身のオトコのプライドは粉々に砕け散り、ハートはズタズタのぼろ雑巾のようだった。毎日美人なおねーさんに誘われて、ジュニアハイスクールの悪ガキ同級生達には羨望のまなざしを向けられたが、DEAN本人はちっとも嬉しくなかった。

あんな醜態を晒したんだ。オトコにとっちゃあ、あるまじき醜態…。フラレたほうが、まだマシだ。そのほうが、どれほど気持ちが楽だったことか…。


DEANが、そんな失敗も仕方のないことと受けいれ、プライドとハートを立て直し、自分から女の子を誘えるようになるまでには、それから1年の時間が必要だった。

なんて名前だったっけ、あの彼女? うーん…。確か、女優の名前…。あの、『めぐり会えたら』に出てた…、笑顔がすごく可愛い女優…。そう、そうだ。メグだ。メグ・ライアンのメグ…。


DEANは、なぜかむしょうに、SAMが愛おしくなった。
そして、あの時の自分みたいな無残な失敗だけは、できればさせたくないと思った。



気がつくといつの間にか、ツェッペリンのテープは終わっていた。
この音楽が大好きなDEANも、大嫌いなSAMも、二人ともが全く気がつかなかったなんて、前代未聞のことだ。それほど、SAMのバレンタインデーの事件は、二人両方にとって、重大事だったのだ。




※「DEANの美少年ぶり」は、DEANを演じているJENSEN ACKLESが20代はじめの頃に演じていた、「ERIC ROMAN BRADY」(『DAYS OFOUR LIVES』)をイメージしながら書きました。いま、maxyのもうひとつの部屋で、その頃のJENSENのフォトを大量アップしています。

※ここまでお付き合いくださったみなさま、ありがとうございます。二人の後半は、あさって3月4日に、アップの予定です……。